【Win】メイジの悲劇嘆【unbreaktell】

メイジの悲劇嘆【 メイジの悲劇嘆 】

2005年8月12日に公開された、unbreaktell氏制作の、ツクール2000製フリーゲームです。
ベクターでDLできます→メイジ悲の劇嘆


世界が混沌の闇の運命に包まれ 全ての命が滅び、
それが次元を超え 宇宙の大滅亡をおこそうとしています。
この星に満ちている魔道…希望の力【Mage】が
悪しき者たちの手によって 絶望…【Night】の力に変えられていく…

次元の狭間に夢を描く【黒のメイジ】たる貴方・リディオ(名前変更可)は、運命救済者としてある世界に招かれる…
自身の運命の消失からも逃れるために、リディオはまずは町を探すことにした…

運命--Diastiniに打ち勝て…!


メイジの悲劇嘆なに、俺の運命がテメエを…
デリートるって事だったって事だよ!

まず、レビューを書くにあたって、ゲームを始めて最初に驚いたことを書こうと思うんですけど、それがなにかって、そもそもゲームを始める前に、Vectorに登録されているタイトルが「メイジ悲の劇嘆」であることに驚いたんですよ。
すごいスペルミスと誤字だらけでインパクトあるゲームだとは聞いてたんですけど、DLサイトに登録する際にもまず誤字ってるとかもうこの時点で伝説でいいでしょ…
そして、DLしたらフォルダ名が「Meizihigeki」ですよ。mageじゃないんだ。meiziなんだ…それ…?

んでゲームはじめたらタイトル画面が、この記事の一番はじめに載ってるあれです。
…メニュー上二つは、まあ、なんとなくわかる。
Nextってなに…次回作の案内とかかな、って思って選択したらゲーム落ちました。あ、Exitのことかな…?

ってもうこの時点で、なんかの優勝を上げたいくらいなんですが、いやー、本編面白かったです。
ちなみに上にあげたスクリーンショットの謎の男ことブルーさんが私の一番のお気に入りです。ちょうかわいい。ツンデレ。

メイジの悲劇嘆運命を阻害する!

まず、戦闘に突入するときのフレーズが、〇〇が運命を阻害する!ですよ…
最高じゃないですか。〇〇が現れた!とかじゃないんですよ、運命阻害してるんですよ。それは倒さなきゃダメじゃないですか…!
あと戦闘のオートコマンドが「無意識」だったりします。最初何のコマンドかわからなくて選んでフルボッコにされてザコに倒されました。ふええ。

あとメニューが「アーティファクト=アイテム」「固有魔術=技」「装具変更=装備」「運命を刻む=セーブ」「深遠の闇へ=ゲーム終了」なのもかっこいいです。
さらには、装備のアクセサリ欄が「使い魔」なんですよ。ええ、その発想はなかったよ。使い魔が装備品として、攻撃防いで防御力上げたりとかしてくれてるんですよ。かっこいいじゃないですか…!

メイジの悲劇嘆あとこのゲーム基本的にダンジョンの作りこみが放棄されています。
唯一凝ったことしてるマップがこれです、乗ると移動する床で迷路になってるの。それ以外はだいたいマップを切り替わってすぐにボスがいたり、一本道を歩くだけだったり、丸見えのスイッチを押すだけだったりします。

マップが凝ってない分戦闘がすごい! …とかもなくツクールのデフォルトのシステムです。

じゃあそうやってダンジョンを単調にすることで、ストーリーを魅せているのか、というとそういうわけもなく…
突如ヒロインが愛を告白してくるし、特に絆を深めるイベントもなかったのに、ヒロインを助けに行く主人公に仲間たちが命を懸けて協力したりします。熱い。
あと誤字すごい。誤字めっちゃ熱い。
肝心なシリアスシーンでも誤字をかます。いっそかっこいい。

メイジの悲劇嘆あとゲームを配布するときにテストプレイのデータを消しておらず、最初からクリアデータが入ってるのはマジびっくりした…w
ある意味クリアできない人向けにセーブデータを残すという親切仕様なのかもしれません?

中学生が頑張ってツクールで初めて作ったゲーム、という感じです。
壮大なシナリオを予感させておいて、なんかチマっとしたボリュームで終わっちゃってます。
でもなんか憎めない、むしろ愛らしいのはなぜ。

で、このゲームのすごいところなんですが。
なんと、この作品の公開から10年後の2015年夏、突如として続編が公開されます。
そして同2015年冬…シリーズ第三作目が公開され、VIPRPG紅白にて優勝を果たします。
なんだこのゲーム…!?

まだ続編は遊んでいないのですが、サムネイルだけでもうすごいです。
10年の歳月で絵が超絶にうまくなった! …とかそういうのはないんですが、とびぬけたセンスを感じる絵になってるんですよね。
中身も超ぶっ飛んでるらしくて、遊ぶのが楽しみです。

―♰前世覚醒せよ♰-

◆キャラクター紹介
メイジの悲劇嘆リディオ
今作の主人公。
次元の狭間に住む黒のメイジだが、次元の狭間についても、黒のメイジだとか夢を描くとか、そういう設定は今作では特に語られない。
名前変更可…というかデフォルトネームがあることに気づかずに自分の名前入れて遊んでたら、おまけコーナーでカルレインに突然違う名前で呼ばれてびっくりしたよ。

メイジの悲劇嘆カルレイン
今作のヒロイン。突然世界の果てで愛を叫びつつ消滅したりする。
黄金のメイジであり、高位錬金術賢女神という設定を持つが、今作では特に語られない。

メイジの悲劇嘆ブルー
今作の真のヒロイン… …というのは嘘だけど、カルレインよりよほどかわいいんじゃないかこいつ?
いきなりこっちを殺そうとしてきたのに、カルレインに説得されて仲間になったとたん、敵に襲われたときにリディオが無事かどうか確かめてほっとするというヒロイン時力を発揮するツンデレ。
2000年前に魔法帝国「ラデオギリア」を滅ぼした破壊神という設定を持つが、今作ではそれは発揮されていない。

メイジの悲劇嘆ラクティオハ
剣の王国の騎士。影が薄いし、ほかのキャラと比較して設定も薄い。
でも覚悟を決めることに関しては人一倍。
(上のサムネでザッシュと呼ばれているのがリディオです…いやほんと名前変えてプレイしちゃったのもったいなかったね)
にしてもホント影薄い。こいつだけタイトルにいないですしね…。


いやほんといいゲームでした…いいゲームなのかな…でも面白かった…
戦闘バランスはあんまりよくないんですが、無料回復ポイントのちかくで強い敵が出る場所があり、そこで無意識戦闘を繰り返せばレベル上げも容易なので、あんまり難しくないです。
クリアまで1時間、トゥルーエンドまで2時間程度の短編なのでぜひやってほしい…そしてあなたのツボをつくシーンをぜひ教えてほしい。

あとクリア後のおまけコーナーで、マップ左上に隠し要素がある、と言っているんですが、バグで入手できないそうです。
最後まで面白すぎる。

*画像はすべてunbreaktell「メイジの悲劇嘆」より

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