【MSX2】魔導士ラルバ総集編(DiscStationDX#2)【コンパイル】

【 魔導師ラルバ 総集編 】

DiscStation(MSX版)で連載された魔導師ラルバⅠ~Ⅲの内容に、1話ぶんのエピソードを加えてパッケージした完全版。
1990年7月発売。3880円+税。
グラフィックなども大きく修正…というか、おそらく完全に書き直されていますね(デザイナーさんが異なっているので)
パッケージゲームではありますが、あくまでもDiscStationの一部、EX号としての発売であり、日本デクスタの〔妖魔降臨 体験版〕との抱き合わせでした。

今回、私がパッケージも所有していると言うことで、パッケージ・マニュアル写真なども少し掲載しています。

少しだけグロテスクな描写のあるゲームです。
このレビューではグロテスクな画面は掲載していませんが、プレイの際は注意してください。

【魔導士ラルバ総集編(DiscStationDX#2)】
発売:コンパイル
動作環境:MSX2
ジャンル:コマンド選択式AVG
発売日:1990年7月20日
定価:3880円
レーティング:全年齢

ProjectEggで好評配信中!! ProjectEgg会員は購入・プレイすることができます!!
購入・ダウンロードページはこちら!!
また、DiscStationRe#1にも収録されています。
正直このボリュームを考えたら500円はお買い得だと思います!! ぜひ購入して遊んでみてください!!


――この物語をすべてのひかりのせんしたちにつたえよう――

平らな大地には混沌しかなかった。
それはゆっくりと光と闇に分かれてゆき、闇は巨人と化し、光は大地の種となる。

自身の巨大な体を憎んだ巨人は、体を分離させ、両足が8人、腰が6人、胸が8人、両手が7人(左手が長かった為)、頭が5人になった。
分離する途中で2人がバランスを崩し、19人が下敷きになって死に、2人は処罰されて地底に放り込まれる。
死んだ19人の肉が山に、血が河となり、生き残りの13人は地上で暮らし始める。

大地の種は成長し、進化し、様々な存在となっていった。
13人の闇の血と、大地の種から生まれた光の血はまじりあい、平和という時が満たされていた。

1人の闇のものが地底を抜け出したが、勇者が自分の体に封じ込めた。

だが、しかし………


はじまりはDSに掲載された「魔導師ラルバ」。この作品でエピソード1となっているものです。DS#1に収録されました
ここで人気となったために急遽続編が作られ、魔導師ラルバⅡ(DS#2収録)・Ⅲ(DS#4収録)が制作されます。
このパッケージ版では、魔導師ラルバⅡとⅢの間にエピソードを加え、ⅢをエピソードⅣに修正した、という、4つのお話で成り立っています。

ゲームはまず、ラルバ、と書かれた本を開くような場面からスタートします。
このゲームはサイバーキャットの冒険を描いたものですが、それも、このような伝記として本になり、後世に伝えられたエピソードでしかないのかもしれません。
本編も開いた本っぽい画面デザインになっているしね。
全4章のエピソードに分かれており、クリアすると先の章に進めるようになります。私は中古で譲ってもらったため、最終エピソードまで出現した状態でセーブされていましたがw

まずゲームの始まりは、可愛い女の子が鎖につながれているところからスタートです。
貴方はこの少女を救い出さねばなりませんが… …みんな羽根でこの子くすぐったり、触ったりしたよね? こちょこちょ。
ゲームとしては、オーソドックスなコマンドタイプですが、シーンによっては「いどう」をオミットして直接「かわべりへ」など移動が楽だったりする場合もあって、割と気楽に遊べる印象です。

と、オーソドックスなAVGと見せかけておいて、実は画面右上のハートは、主人公の体力を示しています。そんなRPG的要素を持ったAVGなのですっ!
これがなくなるとゲームオーバーですが、結構なタイミングで減っていきます。そして体力回復手段は基本的にはないよ。
なお、体力があっても、とある行動をとると徐々に具合が悪くなって死亡…というデストラップもあるので注意。
とはいえシャドウゲイトほど難しくはないので安心して欲しいw ゲームオーバーになると章の最初からなのでちょっと辛いですが、1つ1つの章は短編なので許されているというか。

ラルバを破るエピソード1と、そして復活後のラルバを描いたエピソード2以降はかなり趣が違い、エピソード2以降は、サイバーキャットという明確な主人公キャラが作られ、そして仲間となるハーゲンダックの二人旅の様子を描きます。
もしかしたらエピソード1の主人公もサイバーキャットなのかもしれないし、そうでなくて、サイバーキャットがエピソード1の主人公から光の剣を継いだ(子孫とか?)なのかもしれないのですが、そのあたりは判然としませんね…(考察厨
また、「おどる」コマンドやおサルなど、魔導物語へと引き継がれる描写もこのあたりから増えていきます。

戦闘システムなどもありますが、ゴリ押しではまず勝てず、正しい手順を踏まないとライフがなくなりゲームオーバーになることが多かったり、またデストラップなどの存在もあり、覚えゲーな部分が大きいですね。
またこのゲームはかなりグロテスクな表現を含んでいて、ラルバの首が流血とともに飛ばされたり、モンスターが血を流し敗北するシーンなどが書かれているので、プレイにはちょっと注意が必要です。
ただ、なんというか、一見明るいようで、それでいてどこか不気味な空気が、やはり魔導物語へと続くものを感じさせて、魔導物語ファンならやっておくべきゲームであると、改めて感じました。

さいごはどこか切ない終わり方をします。
真実の光の戦士の力を目覚めさせたサイバーキャットと、闇の魔導師ラルバとの決戦はどうなるのでしょうか?

魔導物語ARSでラルバのキャラクターが出演しているのですが(一応ラルバ本人(影?)もいます)、ARSが制作されたのは米光さん退社後ですし、あくまでもオマージュでしかないと思うのですが…、しかし、このゲームの最後の決戦の地が、サイバーキャットの故郷近くの遺跡のように見えるので、もしかしたら、サイバーキャットの故郷近くの遺跡=廃都ラーナの遺跡、である可能性は十分にありますね。
あと光の剣、デザイン的に闇の剣に似ているんですよね…何か対になるものなのでしょうか。ラルバは闇の剣を使わなかったけれど…。
…と、魔導を知っているといろいろ考察したくなっちゃう一本でもありますww

DiscStatioinReはもう入手困難になってしまいましたが、ProjectEggではまだまだ好評配信中なので、ぜひプレイして欲しいと思います。
500円でこれだけ遊べるなら十分安いよなーと思いました。

◆プレイ日記(ネタバレ注意)
魔導師ラルバ プレイ日記 ACT1 ~REBIRTH~
魔導師ラルバ プレイ日記 ACT2 ~RESILIENCE~
魔導師ラルバ プレイ日記 ACT3 ~RELATION~
魔導師ラルバ プレイ日記 ACT4 ~RETURN~

◆スタッフ
プロデューサー:仁井谷 正充
企画・脚本:猫庭王米光
プログラム:ぶんたった
グラフィック:氷樹むう
サウンド:井上志鈍
効果音:MATS

◇オリジナルスタッフ(DS版Ⅰ~Ⅲのスタッフかな?)
PLAN&SCENARIO:猫庭王米光
PROGRAM:修行!
DESIGIN:北京ダック
MUSIC COMPOSE:井上志鈍

マニュアル制作:猫庭王米光/米俵 和也
マニュアルイラスト:壱/けみ/カットの王様/龍王院 弘


パッケージとマニュアルを所有しているのでそちらの写真も掲載します。

パッケージとパッケージ裏です。勇ましいパッケージジャケット、に対し、パッケージ裏ではコミカルさも兼ね揃えた内容も紹介し、このゲームの魅力をきちんと伝えているように思いますね。
日本デクスタの「妖魔降臨」についても結構大きめに取り扱われています。
ちなみにこのゲームの総集編のパッケージ、およびマニュアルイラストは、のちにコンパイルのトップイラストレーターになる〔壱〕氏が初めて手掛けた仕事になるのだそう。

マニュアル表紙です。古代よりの因縁の関係を表しているようです。
マニュアルにはストーリー解説などのページもありますが、まあ上記した通りのストーリーと言うことで割愛します。
あんまり掲載しても、引用の範疇を越えてしまいますしね。

ゲームができた経緯について軽く説明されているんですが、…説明になってない。
まぁ昔のマニュアルにはそういう遊び心が結構あったんですよ、って言う感じで…。
でもさ、操作説明のページなんかよりは、こういうページ載せたほうが面白いでしょ、絶対。

かわいい。
このころからSDキャラは得意だった壱さん。
ちなみにこの次にやった仕事が魔導物語1-2-3のカードイラストらしく、そちらでもちびキャラを複数書かれていました。
…ちなみにそのイラスト、書いても書いても終わらなくて大変だったらしいですが…

では、魔術師ラルバについてガッツリ知ったところで、さぁ、DiscStationRe#1を購入するか、ProjectEggに加入しましょう!!

駿河屋

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また、DiscStationRe#1にも収録されています。
正直このボリュームを考えたら500円はお買い得だと思います!! ぜひ購入して遊んでみてください!!

*画像はすべてコンパイル「魔導師ラルバ総集編」より

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