【PC98】ディスクサーガ ~依頼者はモンスター?~【コンパイル】

【 ディスクサーガ ~依頼者はモンスター?~ 】

DS98#11号に掲載された、ディスクサーガⅡシリーズの第一弾。
今回は、戦士、弓師、僧侶、魔術師の4人パーティのものでシリーズが三作出ますが、その一作目に当たります。
前作までとは違い、とっつきやすいターン製のオーソドックスなRPGとなっていますが、エンカウントだけがシンボルエンカウントを採用しており、ちょっと変わってるといえるかな?

幻世シリーズにも出演したペトゥムが初めて出た作品にもなり、彼の存在が、ディスクサーガシリーズと幻世シリーズを大きくつなぐ橋となるとも言えそうです。

【ディスクサーガ ~依頼者はモンスター?~】
発売:コンパイル
収録媒体:DS98#11号
発売日:1992年3月19日
ハード:PC9801
レーティング:全年齢
定価:2980円

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「お前さんたちはついてるねえ、ちょうど活きのいいゴブリン退治の依頼があるんだ! なんてたって冒険の基本はモンスター退治さ、そうだろう? どんな勇者だってはじめはこういうイベントからやってるんだ!」

ギルドのおやじに圧倒されて、ゴブリン退治を引き受けてしまった、戦士・ゼン、射手・リート、僧侶・ディー、魔術師・ペトゥムの4人パーティだけど… 俺たちのレベルにはこの仕事は手ごろだし、報酬も悪くない。
だけど…

うっかり迷っちまって、西の森のスオーの村に辿り着けない始末…
幸先が不安な、俺たちの冒険は、こんな感じで始まった。

そして、スオーの村で依頼を受けた俺たちだが… …ゴブリンたちは先日の地震で出てきた魔物に住処の洞窟を追い出されており、彼らからも洞窟内の魔物退治の依頼を受けることになってしまうのであった…


いきなり森の中のスタートで「迷ってるww」ってめっちゃ面白かったんですが、すぐ近くにスオーの村はありました。よかった。
フィールドはオーソドックスなタイプで、初期のディスクサーガのように、マップが1画面で表示されており、画面の端に行くとマップが切り替わる…と言うタイプではなくなりました。
そこまで迷うような意地悪な仕掛けはなく、ダンジョンも割とシンプルで鍵の使いまわしも可能と、かなり小規模なゲームに仕上がっています。
個人的には、会話イベントなども少なく、せっかくの個性的なキャラが生かされていなかったことがとても残念ですね… イベントらしいイベントは、OPとEDしかないので…。

それと、アイテムが売れなくなっているので、アイテム欄がごちゃつきやすいです。持てる最大数が多くなっているので困ることはないのですが…
装備品の性能やステータスが見れないのも相変わらずなので、あとから手に入れた装備品が、強いものなのかわからずに困ってしまう部分も変更なし…
…まあ一か月で作られたゲームですし、多少粗くても仕方ないのでしょうが。

敵キャラクターとのエンカウントは、シンボルエンカウント形式になっています。
ところがこのエンカウント率はかなり高めで、殲滅していると時間がいくらあっても足りません。
一か所におびき寄せて、その脇を一気に走り抜けて敵をやりすごすという戦術が基本になってきます。
ただそれでもかなりエンカウントするので、レベル上げが必要ない程度には、最終的には上がっています。
敵キャラは最初はオーソドックスな感じだったんですが、徐々に変な感じになってきました…

あとこれなんですが、敵には魔法の弱点が設定されているようで、弱点を突くとこんな事態になります。一匹ミスって仕留めそこなってるけど。チッ。
他の敵にも恐らく弱点が設定されていると思うので、いろいろ試してみましょう。
あと、回復は、パーティに僧侶がいるため、回復薬は買う必要はないです、それより魔法回復アイテムを重視しないと、MP切れでペトゥムがただのお荷物になるので、それを防いだ方が賢明ということになります。
わりとリート君殴り僧侶なので、彼はMPが切れても活躍するんですが、ペトゥムはMPが切れるとまじで敵にダメージ与えられない立って歩く銅像か!みたいになるので。あ、硬くて沈まない分銅像の方がまし。

ただ、敵がまとまるのを待ってその横をすり抜ける戦術が必要と書きましたが、基本的に通路や部屋をつなぐ穴がこのキャラ1人分しかないんですよね。
街中で、村長の家で休憩できるんですが、キャラの動作スピードが速いのもあり、部屋に入るのも一苦労。
同じ苦労をダンジョンで味わいます。
つまり、敵の横をすり抜けて通路を抜けたくとも、こういった通路と通路をつなぐ穴で引っかかって、敵に連続エンカウント、という状況が当たり前に発生するんですよね。
もしかしたらそれも見越したエンカウント率に調整されているのかもしれませんが、普通に移動しづらくてイライラしました…

魔物に奇妙な状況の解決を依頼され、かつ、町の人たちの依頼も解決して…というお話でしたが、なにせほとんどシナリオで語られないため、あまり達成感がないのも残念でした。
ラスボス倒した後に、町の人やモンスターに話しかけても一律「ありがとう」しか言わないしなあ。
キャラたちの掛け合いがないのも寂しかったですし…

1時間程度で終わる小規模ゲームではあるのですが、もう少し何かワンポイント欲しかったですね。
ちょっと残念さの残る作品でした。

◆スタッフ
プロデュース:MOO仁井谷
企画・脚本:うゑみぞ
ゲームデザイン:なっとう/うゑみぞ
プログラム:なっとう
グラフィック:ねこにゃん
ミュージック・コンセプター/サウンド・エフェクト:Dr.G
ミュージック:Dr.G/たけちゃん
ナイスなアドバイス:白龍鳳 霞
うれしいお手伝い:レモンティ佐々木
提供:株式会社コンパイル

駿河屋

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*画像はすべてコンパイル「ディスクサーガ ~依頼者はモンスター?~」より

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