【PC98】ばよえ~んウォーズ 大魔導戦略物語【コンパイル】

【 ばよえ~んウォーズ 大魔導戦略物語 】

3DRPGとして誕生して早6年、魔導物語キャラがDSにSLGになって帰ってきた!
ってこれ1989年から6年後の発売なんですね…、うーん私も年を取るはずだ。
召喚術を覚えたアルルが福神漬けを探して大暴れ!な戦略SLGです。

【ばよえ~んウォーズ 大魔導戦略物語】
発売/開発:コンパイル
ジャンル:戦略SLG
収録ソフト:DiscStation(雑誌タイプ)Vol.5
対応ハード:PC98シリーズ
発売日:1995年1月9日
定価:1980円
レーティング:全年齢


美味しいカレーを作ったアルル、ところがふくじんづけがなくて…
この季節にふくじんづけを入手するには、あの試練の山を越えなければいけない…
そのために新たに「召喚術」も覚えてきた。

さぁ、背筋を伸ばして頑張ろう。
なんてったってふくじんづけのためなんだもの。


背筋を伸ばして頑張ろう、っていうのが、凛として勇気を振り絞るアルルに重なり、実に彼女らしいいいセリフだなと思いました。

さて、大魔導戦略物語は、召喚術の使い方がキモな戦略SLGです。
ステージ数は全10ステージ。
召喚できるのは、新キャラを含めた6種類のユニット。敵も同じものを繰り出してきます。フィールド上では、自軍のユニットは青、敵軍のユニットは赤で表示されます。
ちなみにスケTやすけとうだらまで召喚術使ってくるんですがw まぁこれはそういうゲームだから、と思って「お前ら魔導師じゃなくね?」みたいなツッコミは控えてくれると嬉しいです(Twitterで、わくぷよにあったモンスターの巻物のようなものを利用しているのでは?という指摘を受けました。なるほど)

召喚したユニットは、行動終了状態で自分の周りに時計回りに現れます。敵(そのステージのボス)の召喚するユニットは、逆時計回りです。つまりアルルは画面左から、相手は画面右に待機、というような状況でステージスタートとなることが多い感じですね。
召喚には魔導力が必要となるので、魔導力がなくなるか、またアルルが移動や攻撃などで行動終了してしまうと、もう召喚出来なくなります。
広いマップなどでは移動力の低いユニットを初期位置で召喚してしまうと大変になりますので、召喚のタイミングが大切となるゲームになっています。
また、召喚したユニットは、倒れるまでは場に残り続け、こちらの操作でひっこめることなどはできません。

画面内に存在する魔法陣は「泉」と呼ばれており、この上にぷよを置くと占領したことになります。
占領出来た泉の上にユニットを置いておくと、ターンごとに体力が回復します。
ただし回復量は多くはないため、過信は禁物です。また、泉の上に乗っても、アルルの体力は回復しません。
そのほか、占領した泉が多いほど、ターン開始時の指揮官の魔導力の回復量が多くなります。

今回の敵キャラはこちらの9人、そして…?
好きなステージから始められますが、いきなり「むずい」に行っても当然ボコボコにされるだけなので、まずは最初の方のステージで、しっかりアルルのレベルを上げることが必要です。
一度クリアしたステージも再挑戦できるので、もしも進んだ先のステージが難しかった場合、戻ってレベル上げをすることも出来ます。
また、セーブはオートセーブで、ステージクリア後などにこちらの画面に戻ってきたタイミングで行われるようです。
広めのフィールドのステージでは、結構戦闘も長時間化することがあるので、途中セーブ(中断機能)があればうれしかったのですが、残念ながらそういったことはできないようです。
容量の問題かな…

戦闘シーンではキャラクターがアニメーションをして攻撃します。
とにかくこのアニメがすごい! よく動きます。ただし容量不足でボツになった描写などもあるようで、フルバージョンが見たかったなあ。
戦闘はかなりシンプルで、通常攻撃して、相手が反撃できる位置にいるならば反撃が入る、というだけのもの。
もう倒せると思った相手の体力を読み間違うと、反撃を食らってしまうので注意が必要です。

減った体力は、泉の上に移動するか、アルルの回復魔法で治療出来ます。
行動を繰り返したユニットは、ND値(ナチュラルダイヤキュート値)が少しずつ溜まり、満タンになると強力な攻撃が出来るようになるため、出来るだけ回復魔法でユニットは維持したほうがお得ではあります。
とはいえND値の確認がややしづらいため、思わぬタイミングで強力な攻撃が出てしまうと言うのが実情なわけですが。
というかほんとND値確認しづらいよね…敵のユニットのND値は確認できないため、ND値が溜まりつつあるキャラを優先的に倒したくともそれも出来ないし。

ステージ開始時には、ちょっとした漫才デモが入ります。
とても魔導らしいね!
やや短めなのは不満かなあ…たぶん容量問題で短くなっちゃったんだろうけどw
スタッフコメントによれば、本当に限界ギリギリでFDに入るように詰め込まれているみたいなので…

ちゃんとファジーパラメーターになっており、体力やND値などはメッセージで表示されます。もちろん、アルルの経験値も経験玉で表示されてます。
ちなみにアルルの経験値は、仲間が敵を倒したときにも入るので、アルルが体を張って前線に出る必要はないです。指揮官に徹しましょう。

ちょっと不満点を挙げると、ややマニュアルが不親切で、セーブタイミングや泉の機能への説明が不足しているように感じました。
それと、音楽が耳なじみのあるものも多いのですが、アルルや敵ボスの攻撃時にはあまりなじみのない曲が使われているのは残念でした。
戦闘曲はユニット同士のものとボス曲は、同じでもよかったような気がします。ボス曲は迫力のある曲で、いい曲ではあるのですが…
なんか魔導と言うよりデビルフォースみを感じる曲のようなw なんというか曲は全体的に「DSのゲーム」って感じなんですよね。魔導から持ってこれる曲で、ボス曲もステージセレクト曲もまかなえたと思うのですが…
あとは、やはりただ攻撃を受ける、反撃するだけで、ダメージを受ける際にデビルフォースのように防御や回避などを選べないので、やや戦闘は単調化します。
それにアルルのレベルが上がっても、召喚できるユニットの強さは変わらないため、一撃で倒せるようになったりしないし、そのあたりも戦闘が長時間化する原因になっていますし、ちょっと面倒だなあと感じる一因でした。
それを後半になると、だだっ広いマップで行うので、基本的にキャラの移動力が低めなのもあり、やや爽快感に欠けるなぁという印象でした。

ただし、こぢんまりとまとまった良作ではあるのは確かです。ゲームの目的もわかりやすいしw

◆ユニットキャラクター紹介
・ぷよぷよ
毎度おなじみ最弱モンスターで、召喚コストも低め。
とても頼れない弱さが武器(?)
ただし、泉の占領はぷよにしかできないため、どうしても毎ステージに数匹は召喚することになります。
足が遅めなので、召喚はアルルが泉に近づいてから行うか、移動しづらいマスの少ないあたりで召喚するのがポイントかな?

・コドモドラゴン
ここでの新キャラクター。のちにぷよぷよSUNに出演。
名前は実在する巨大なトカゲ「コモドドラゴン(コモドオオトカゲ」のもじりですね。ただしこいつには毒はない。
攻守ともに優れた性能であり、終盤まで活躍してくれます。ただし移動時に地形の影響を受けやすいため注意。

・アーちゃん
新キャラクターその2。名前の通り、アーチャーの女の子。
自分のいるところから2マス先の場所を攻撃できる、遠距離攻撃ユニット。
川を越えた場所にいる敵を一方的にピシピシ撃ったりと、攻撃力はそこまで高くないものの頼りがいがある性能。
ただしすぐそばに近づかれると何もできずにボコボコにされてしまいます。

・てっぽううお
新キャラクターその3。のちにわくぷよダンジョンで敵キャラとして登場しました。
水上を移動するのが得意ですが、それ以外の場所ではやや足が遅くなるユニットです。
自分の周囲とその先、と攻撃範囲が広いキャラクター。

・ハニー・ビー
新キャラクターその4。お注射でござる~、とぷよSUNにも出現。
攻撃範囲はてっぽううおと同じであるほか、こちらは飛行ユニットのため、地形の影響を受けずに進軍できます。
ただし敵のてっぽううおとガストにはめっぽう弱いため注意が必要。

・ガスト
新キャラクターその5。攻撃方法はパンチ。
浮いているため、ハニービーと同じように地形を関係なく進むことが出来ます。
最大の消費魔導力で召喚できるキャラ、というだけあって強いです。

召喚術というアルルの新しい技を使った、ユニークな作品で、かなりの良作だと思います。
ここからぷよに進出したキャラもいますし、わくぷよダンジョンに出演したりと、新キャラも個性的でいいですね。
ただ三すくみの関係があったりというような要素がないので、ハニー・ビーだけに弱点キャラがあって、他は…というのは若干もったいないなと思いました(もしかしたら他にも得意/苦手要素があるのかもしれませんが、マニュアルだけではわかりませんでした)

続編に「大魔導戦略物語’95」が存在します。そっちではカレーの材料を探しに行くゲームで、分岐があって何度でも遊べるようになっています。
この作品と合わせて、魔導物語きゅ~きょく大全通に収録されました。

駿河屋

駿河屋

*画像はすべてコンパイル「ばよえ~んウォーズ 大魔導戦略物語」より

クリックしてくれると励みになります。

にほんブログ村 にほんブログ村へ 

コメント

タイトルとURLをコピーしました