【 わいどにょ 】
かえるにょ・ぱにょ～んから続く、「にょ」シリーズ、現在での最新作。
シンプルなルールの戦略SLGで、キャラクターを出したり退かせたりして、異空窟というダンジョンを攻略していく…というゲームです。
様々なアリスゲーからキャラクターを借りている、スーパーアリスソフト対戦的なゲーム。
このゲーム自体は全年齢ですが、アダルトゲームに同梱されているために18禁扱い、というこれまた難儀なゲームです。このブログでは警告を入れずにレビューします。
【わいどにょ】
発売：アリスソフト
動作環境：WindowsXP/Windows2000以降
収録ソフト：アリス2010
ジャンル：エンドレス戦略SLG
発売日：2009年12月18日
レーティング：全年齢(ただし18歳未満はプレイできない)
定価：8500円+税
要塞化した城ごと移動して相手の城に横付けし、戦闘を繰り返すと言う戦争が行われてきた大陸があった。
そこで、国力もなく、移動要塞ただひとつのみが国、というママトトと言う小国が、他の移動要塞から逃げ続けて生き延びていた…
一方、ここは異空窟と呼ばれるダンジョンである。
今まで攻略できた者はなく、ただひたすらに挑戦を試みる者たちを飲み込んできた。
ママトトの宰相ナナスは、イデヨンという画期的な装置を生み出し、この異空窟へと挑むことを決意する。
イデヨンとは、異世界から勇者を召喚する装置であった。
勇者たちの力を借りて、ナナスは異空窟の奥を目指していく。その奥にあるという、世界の平和をもたらすと言われる「不思議な何か」を求めて…
不思議な何かを求めて、もなにも、エンドレスダンジョンなのでストーリーはあってないようなものなのですが…
アリスソフト初のワイド画面のゲームと言うことで、遊べないユーザーも結構いたようです。
かくいう私も、ゲームに使っているノートパソコンでは画面にぎりぎり入らなくて遊べず、Windowsのレジストリいじってメニューバーを細くして無理やり動かしています。非推奨だよ！
ゲームはこんな感じで、画面右のほうから敵が湧いてくるので、画面左から出撃させた勇者たちでそれを迎え撃つというシンプルな内容。
勇者たちで敵を押えつつ、じわじわと城ごと前進していきます。
敵キャラクターが画面一番左の、ママトトの城に辿り着いてしまうと、ママトトの心臓がダメージを受けてしまいます。5回、心臓がダメージを受けると、一応のゲームオーバーで、前進した分を少し取り消されてしまいます。
現在出ているキャラクターでも、ランスシリーズ、かえるにょ・ぱにょ～ん、OnlyYou、王子さまLv1などなど、様々なアリスゲーのキャラがいるのがお判りでしょうか？
基本的には、ママトトを前進させた時にまれに出現する、画面左の召喚鉱石を取得すると、キャラクターがゲット出来ます。
ただし、中にはアイテムを一定数捨てる、ゲームオーバーに何度かなる、などのユニークな条件で召喚されるキャラクターも…
EXPはその場で敵を倒したキャラに分配されるわけではなく、貯蔵されるため、好きなタイミングでそれをキャラクターに割り振ってレベルアップさせることが出来ます。
そのため、新しく仲間になったキャラクターを、すぐに戦場に出すことも可能です。
ただしコストには要注意！ 現在の異空窟に見合うコストまでしか場に出すことはできません。
勇者たちは、レベルが上がるに応じて、それぞれコストも上がっていきます。
キャラクターが1レベルにつき持っているコストはそれぞれ違いますが、必ずしも、コストが高い＝性能がいい、とイコールされるわけではないのは厄介なところ。
結局のところ、強さはそこそこなんだけどコストが低め、ってキャラが使いやすくなるのよね…
よく動く戦闘アニメも見どころです。
それぞれの敵・味方に、攻撃モーション、やられモーションが設定されています。
これまた可愛いんだ！！
ただしこのゲーム、防御や回避などの選択もなく、ただ攻撃する/やられる、を繰り返すだけのルールになっています。
システムは非常にストイックで、ユーザーが出来ることは、装備品での反撃や再行動の確率操作くらいしかできません。あとは例えば、回復魔法を仲間にかける、アイテムを使用する、なども出来ません(例外的に、特殊行動が出来るキャラクターは、アイテムを消費して行動できる場合もあります)
こういった点は、本格的なSLGがやりたい方にはちょっと物足りないかもしれませんね。
でも延々ダンジョンを潜るというゲームの性質上、これくらいシンプルな方がちょうどいいのかも？
装備品は、各キャラが持っている装備枠にアイテムを置いてく形になっています。
このアイテムはお金をかけてサイズを縮小することが出来、それによってよりたくさんのアイテムを装備させられるようになります。
ただし、結構金策が厳しいゲームなので、縮小のご利用は計画的に！
クリティカルや回避、反撃などは、この装備枠にそれぞれに対応した装備品を装備させることで、確率を上げたりできるようになります。これらの装備品が縮小できないのはちょっと痛いところ…
なお、装備枠のサイズはキャラクターによって異なります。装備枠が狭いキャラクターはやっぱりちょっと使いづらいね。一応レアアイテムで拡大も出来るのですが…
ちなみに特殊能力などを持ったキャラクターもおり、それらのキャラクターは、反撃や回避などが出来ない代わりに、場に出ているだけで能力を発揮したり、アイテムを消費して特殊行動を行ったりすることが出来ます。
例えば、異空窟は、場にいるだけで、キャラクターたちの体力を消費してしまうのですが、場に出すことでそれらの消費量を押えたり、一度に進めるマス数を増やしたりすることが出来たり…。
便利なのでついこのあたりは使ってしまいます。
異空窟を進んでいくと、召喚鉱石や金の入った袋、ばくだん茸、奈落穴…などと言ったオブジェクトが出現することも。
それらは「キッズ」と呼ばれる特殊キャラクターを、経験値を消費して召喚して回収や穴埋めすることが出来ます。
ただしキッズは数度しか敵の攻撃に耐えることが出来ません。敵に狙われやすい特殊能力を持っているキャラクターと同時に出すなどの工夫をして、キッズが無事画面橋までたどり着くようにサポートしてあげましょう。
召喚鉱石を取得すると、ワクワクの勇者召喚タイム！！ 膨大なキャラクターがいるから、なかなかお気に入りのキャラクターが出るまでには時間がかかったりもするけれどがんばろう！！
次元穴という穴を見つけると、その中は特殊マップになっています。
その穴にキャラクターを一定人数飛び込ませるとチャレンジ開始！ 一定ターン内に敵を全滅させるのが基本的な条件になっています。
ただし、次元穴の中は構造が複雑になっており、アリスのSLGの欠点「味方キャラクターを乗り越えて先に進めない」がネックになってきてしまいます。
敵キャラを乗り越えて進めないのは仕方ないにしても、味方キャラを乗り越えられないのは厄介ですよね… これはランスⅢのころから思っていたことではあるんですが…
移動力の低いキャラクターが前衛になったりなど、穴にキャラクターが飛び込んだ順番によっては、クリアが不可になってしまうこともまれにあるので注意してください。
ちなみにゲーム内の曲は、過去のアリスゲーからテンションの上がる曲が収録されています。
しかも好きな曲を追加できるほか、最初から収録されている曲のオンオフもありますので、完全に自分好みの曲だけが流れるようにも出来ます。
これ地味にうれしい機能だった！！ ずーっとダンジョン潜ってるんだし、それならどうせなら好きな曲で遊びたいものねえ。
あんまり進んでない状態のスクリーンショットですみません、結構進んだ状態のセーブデータが消えちゃったので、最初から進めてたの…しょんもり。
駿河屋*画像はすべてアリスソフト「アリス2010」収録「わいどにょ」より
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