【 ラピスの迷宮物語 】
エルフの少年ラピスが、妹のピナに頼まれて、ドワーフたちの物見の塔へと向かうという、全体的にかわいらしいつくりの3DダンジョンRPGです。
魔導物語に触発されて作ったということで、なんとなくノリが似ているような気もする。
コミックメーカーforWin95で作られています。
インターネットコンテストパーク1999年7月度入賞作品。
平和に過ごしていたエルフの少年・ラピス。
今日も日記を書き終え、ひと段落？したところに、ラピスの妹のピナが、トイレを借りにやってきます。
しかしピナはトイレを借りに来ただけではありませんでした。
アーシュというドワーフの少女が、ピナの愛鳥・マリーンを、ドワーフたちの物見の塔に連れ去ったというのです。
ラピスは、ピナの頼みにより、マリーンを連れ帰すため、複雑に迷宮のようになっているその塔へと挑むことになりました…
ゲームは一般的な3DRPGに見えますが、移動は方角を選ぶと、分岐点があるところや、ドアのあるところなどまで一気に移動するシステム。
そのせいで、地図がないとちょっと迷いやすいかなと感じました。
あと現在位置にやや奥行きがあるために、目の前にあるオブジェクトが一歩先のマスなのか、現在位置なのかが把握しづらいです。
まあどっちも慣れればどうってことないんですけど。
ある意味サクサク進めるともいえるので気持ちいいし。
ただし必ず方位磁石は入手しましょう。ゲームの途中で拾うことが出来ます。
戦闘は画面下のコマンドをクリックで進めます。
オートもあるのが嬉しいですね。
魔法ダメージは、敵ごとに弱点が設定されており、弱点を突くと大ダメージを与えることは出来ますが、反面、魔法で与えられるダメージは固定のようです。ある程度レベルが上がったら通常攻撃に切り替えましょう。
ちなみに、敵ごとに簡単なアニメーションが用意されており、魔法攻撃の属性によって、表示されるアニメも異なってきます。
魔法攻撃は、属性によっては相手が回復することもあるのでリスクもありますが、アニメーションが可愛いのでぜひ見て欲しいところです。
しかしコミックメーカーでよくこんな戦闘システム作れたなあ、すごい…。
でも確かに、コミックメーカーはよく出来たソフトだったとは思います(私もゲーム作ろうと四苦八苦してたのでｗ)
ちなみに戦闘はオフにすることもでき、オフにした場合は、RPG風探索AVG、になります(ただしEDが1個しか見られなくなる可能性があるな…試したことないのですが)
ゲームはかなり親切で、壁に貼られている地図を何度も見ると、地図を覚えていつでも参照できるようになったりするのはありがたかったですね(地図が見つからない場合は、売店でも購入できます)。
あとスキップの魔法！ アイテムを入手したから前の階に戻りたい、というときに、前の階に戻るための魔法陣の場所まで飛べるので便利でした。
子供から大人まで遊べる、優しいゲームだなあと思いました。
いや本当、この親切具合も気持ちいいんですよ。
あとラピス君かわいいね。
会話イベントでも、いいひとなのが伝わってきて、あー、いい子なんだなーってめっちゃ思います。
お約束の、爆弾で壁を壊すイベントです。お約束ですよねｗ
爆弾は二階以降でアイテム「ボム」が手に入るのでそれを利用しましょう。
実はこれで隠された場所に、作者のお部屋があります。それもなんともレトロテイストで嬉しいです。裏話やヒントが聞けるよ。
クリアまでは4～5時間くらいかな、サブイベントのコンプリートを目指すともうちょっとかかりそうですが、本編自体は短いです。
エンディングは、ピナの苦悩をちょっとだけ覗き見ることが出来て、なんとも言えない気持ちです。
プレイログにも書いた通り、エンディングは2パターン用意されているのでどっちも見て欲しいですね。
ピナが、ただの嫌な女の子じゃないのがわかります。
アーシュについては… 強引な女の子は嫌いじゃないけれど、話を聞いてくれないのは困るｗ
なお、クリア後には、レベルを引き継いで再度塔に挑むことが出来ます。
取り逃したイベントを回収してね！
私はケチャップを家に帰すイベントと、ティマが脱出するイベントを見逃しているのですが、マジでこれどこで進めるのかわかんない…えーん。
古い環境で作られたソフトなせいなのでしょうが、同梱されているコミックプレイヤーがうまくインストールできず、別にコミックメーカーをDLしてきて、それでもインストールでき…なかったんですが、インストーラーを終了したら何故かコミックプレイヤーが起動したのでそれで遊びました。
なので今後起動するかわからないし、と、ゲームを落とさず、一気にプレイしました。
まぁそこまで長いゲームではないんですけれどもね。
もし今後プレイを考えている方は、ぜひ試行錯誤してコミックプレイヤーを起動させてみてくださいｗ
ちなみにこのゲームは、私にゲーム作りの道へと進ませた罪作りな作品です(コンテストパークに出展されたバージョンでは、中身を覗き見ることができたので、なるほどここはこう作るのか！などと、かなり勉強になったのでした）。
私はまだ3DRPGを作る手段はとれていないのですが、いつか私もこんなゲームが作りたい、という一つの目標となっている作品です。
そんなわけで今回は、ちょっと(？)レトロなフリーゲームの紹介でした！
90年代のゲームはやはりいい…
ラピス君のゲームはもう一作あるので、いずれまた、そちらも紹介したいと思います。
◆プレイログ(ネタバレ注意)
・ラピスの迷宮物語 プレイログ第一回
・ラピスの迷宮物語 プレイログ第二回
・ラピスの迷宮物語 プレイログ第三回
ダウンロードはこちらから(Vectorへと飛びます)
*画像はすべてYUWAKA’S SOFT「ラピスの迷宮物語」より
クリックしてくれると励みになります。
コメント