大切な母を失い、苦しむ貴女は、ひっそりとした洞窟の中で少年を見つける。
その少年は、母を失った苦しみを消し、そして幸福に満ちたりた気持ちを与えるという「力」を持った神のような存在であった。
彼は消えかかっていたものの、貢物を得ることでもっとしっかりとした形を得ることができる。
何もかもを失いかけていた貴女は貢物を用意することも困難ではあるが、しかしこのティトリヤと名付けた少年神にはすべてを与えたいと思う…
貴方はティトリヤに貢物を贈る？ そしてその力を受けたいと思いますか？
こちらが少年神ティトリア。美しい存在です。
彼自身も儚い雰囲気を漂わせていますが、しかしはっきりとした幸福を与えてくる存在であり、苦痛を忘れさせてくれる存在です。
彼のもとに行けば、どんなつらいことも忘れ、人の身ではまず味わうことのできない幸福を覚えることができます。
ただし、ティトリヤの力を得るためには、貴女は自分の身を犠牲にしなければなりません。
こちらは幼馴染のマリス。
死期の誓い貴女の母が彼に手紙を出していたことで、主人公を心配してこちらまで駆けつけてくれます。
彼は真摯に貴女に向かい合ってくれ、そして愛してくれますが、しかし何かを隠しているようなそぶりも見せ…？
マリスの手を取るか否かで大きく物語は分岐します。
マリスを振り切ることで出会う、旅人の青年。
出会いは最悪でしたが、彼が女性慣れしていないためもあるのか、あっさりこちらに惚れてきます笑 いや結構ウブなんだなーって可愛く思っちゃった。なんか結構遊び人っぽい見た目なのにそれなんだ、って。
同じく、エメの手を取るかどうかで大きく運命は変わります。
マリスとエメという二人の存在から、しっかり乙女ゲーらしさもありながらも、しかし「想い」や「信仰」などもテーマにした、どこか神秘性を帯びた作品です。
いやティトリヤのルートはあまり乙女ゲーっぽくないなと思い。しかし乙女ゲーらしさってなんやろか。
クリアすることで、エンドリストが埋まり、各キャラクターのベスト(？)エンドを見ることでキャラクターの紹介を読むことができます。
まとめ
いやー久々にpurple_ratさんの作品を遊びましたが、いいですね、やっぱり。
このほの暗い雰囲気大好きです。
ぼんやりと闇の中に儚い光の浮かんでいるような作品でした。
伝わるかな。
しかもその光が救いになるかどうかは… あなたの解釈次第です。
なお私はマリスルートが好き。ビターなハッピーエンドですね…うん。切ないなあ。
あと私、purple_ratさんの描かれる男性の鎖骨回りフェチでして、この浮かび上がった骨を撫でまわしたくなります(変態)
この作品からよりキャラクターの塗りのタッチが柔らかくなり、より好みに近づいています。これ以上かっこよくなられたら失神してしまう。
また次の作品も楽しみにしています。
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*画像はpurple_rat様「love me end me」より
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