【MSX2】紅のイジャン【モオソフト/ファミリーソフト】*R15

【紅のイジャン】

ファミリーソフトのディスクマガジン「MSXトレイン」に収録された中編RPG。
…なのだが、すぐにレベルキャップになってしまい、ゲーム中盤で主人公が強化できなくなるという、お世辞にもゲームバランスがいいとは言えない出来。
ただしシナリオは良質で、ジェンダーを問う内容となっています。

攻略情報はこちら。

【紅のイジャン】
発売/開発:ファミリーソフト/モオソフト
ジャンル:RPG
収録ソフト:MSXTraiN~MSXトレイン~
対応ハード:MSX2シリーズ
発売日:1992年12月
定価:7800円
レーティング:全年齢?(TKBが出ているイベントがあるので15禁くらい?)

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ロストフとカリョーシカの兄妹と、本当の兄弟のように育ったイジャン。
ロストフはイジャンのことを弟のようにかわいがり、イジャンもそれに応えていた。

だが、両親の墓参りに行ったロストフとカリョーシカは消息を絶つ。
イジャンは二人を探しに、グロズヌイの洞窟と呼ばれる墓地へと向かった。
ロストフへの、密かな思いを胸に抱きながら…


紅のイジャンは、MSXトレインに収録されたRPGです。
正直、あまり有名ではないのか、攻略サイトなど探したのですが、レビューをしているサイトすら見つかりませんでした。
えー!! こんなにいい作品なのにもったいない…
ビジュアルシーンの綺麗さはかなりのものですし、ストーリーすごくいいんですよ…

というか、1992年に男の娘というか女装男子の概念があったんですね…しかも兄同然の存在を慕っていると…そう…(平静を装う

マップ部分を直接歩くような画面になっているフィールドRPGで、最初は見えないところが、踏破することで見えるようになります。
また、序盤には、見えない通路があちこちにあり、踏破したつもりになっていても、実はまだ未攻略の部分が残されていたりしますので、壁はじっくり調べるようにしましょう。

フィールド画面では、体力や所有アイテム数、装備中の武器や防具なども確認できます。
ステータスのAはアタック、Dはディフェンスだと思われますが、実際は攻撃の当たりやすさと避けやすさに影響しているようです。まぁ体力が、ダメージを受けたら単純に1減る、という仕組みなので、攻撃力によって相手の体力をガシガシ減らすようなシステムではないので…

イジャンの名前の下にあるのが体力で、現在は、3回攻撃を受けたら死亡、ということを表しています。
体力はレベルアップで増えていきます。敵が結構連続攻撃してくることも多いため、体力が残り2でまだ大丈夫だと思っていてもゲームオーバーに…と言うことが発生するため、戦闘の緊張感は結構あります。回復薬のお値段高いし。
体力は泉で回復できます。また、泉ではセーブも行えます。というか泉じゃないとセーブできないので、それぞれの階ではまず泉を探すことが先決となります。

戦闘画面はこんな感じで、敵の名前の下にあるのが敵の体力です。
この敵は体力が1しかないので、一発攻撃を当てればこちらの勝利です。
が、序盤ではザコでも先制攻撃をしてきたりするため、意外と油断が出来ません。

どちらかが攻撃行動を取ると、画面下でアニメーションして、攻撃成功か失敗かの判定が出ます。
攻撃成功すると血がぶしゃーってなるので痛そう。
ちなみにイジャンの体力が減っていくと、それに応じて表示されているイジャンの表情が変わっていきます。
…ダメージ顔ちょっとエロい…

鍵のかかった部屋、ボタンを押して動く壁、など、RPGにお約束のギミックは一切なく、探索していくだけのゲームでした。
戦闘も技などもなく単純な殴り合いなので、やや単調で、どうしても後半はダレてきてしまうと思います。
エンカウント率も高めだし…

うーん、探索ゲームがしたい人には向いてるかもしれない。
グラフィックの綺麗なイベントが見たくて頑張りましたが…それもCG枚数が多いわけではないのがちょっと残念。
ただし一階につきひとつはなにかしらのイベントが起きるので、それは楽しみではありました。
ちょっとエッチなCGが出てきたのは予想外でしたが…おいおいリビングでゲームしてたんだよ勘弁してくれwww

踏破してもオープンにならないダークゾーンには閉口しましたが…
というわけでサクサク探索もできないので、方眼紙の用意をどうぞ。マッピングして遊ぶ、と言う懐かしい感じを味わいましょうw

シナリオは、男と女の性差、自分の性別、相手の性別について悩むなど、ジェンダー論を問いかけてくる内容で、いろいろと考えさせられました。
とても良質なシナリオだったと思います。
…でもこれカリョーシカがちょっとかわいそうだな…

楽しいゲームでしたが、もう一周はしたくないです…w
ダークゾーンとエンカウント率の高さにムギイイイイ!!

◆スタッフリスト(敬称略)
プログラム/原案:桑原敏道
キャラクター原案/作画:貴澄みずき
モンスター原案/作画:ナイスミドル巻舌
音楽/効果音:梅本竜
脚本/演出/他:青井泰研

攻略情報はこちら(データのミスにより非公開中…データを修正出来たらまた公開します)
単純に探索が好きでも、詰まっちゃうとがっかりだもんねえ。

駿河屋

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*画像はすべてモオソフト/ファミリーソフト「紅のイジャン」より

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