【Win/ブラウザ】愛を喰らえば彼岸まで【グラシアス】

同性愛者として育ち、子供のころに好きになった相手には手ひどく振られ、それから恋愛に慎重になった出雲。
しかし進学し、初めて声をかけてくれた友人ができる。
当然のように彼を好きになった、好きになってしまった出雲。
だが、彼の男としての当たり前の欲望は、出雲の心をえぐることになる。

自分の容姿に自信を持っている出雲。
両親も美しく、その子供である自分はとても美しい。
この容姿を最大限生かすための努力だってしてきた。
だから自分は愛されないとおかしいのだ。

だけどそれでも自分は男で、好きになった相手も男性で、だから出雲の「当たり前」と思っていることは適用されなくて。
好きになった相手も、当然のように女性へと性的な欲を向ける。

出雲は、自分の容姿へと大きな自信がある反面、同性愛者であり、苦しんできた過去から、恋愛には自信が持てなかった。
その相反するぶぶんが、この悲劇を招いてしまったんだなあという感じ。
もう少し、もう少しでいいから、出雲に恋愛に慣れがあったなら、今回の出雲の失言もなく、彼に失望されることもなかったと思うと、すごくやるせない。