【Win】puncTure【Dopamine Software】*R18

かつてその世界の人類は永遠の命を持っていた。
ところが、突然生まれた少女・サキの「愛する者を死なせる」という特殊能力と、その少女の「全人類を愛する」博愛性に、人類は寿命を得ることになった…
だが一方で、自分を嫌うサキは永遠の命を持ったまま、遺跡で眠ることになる。

それから数千年後、サキは遺跡の中で座り込んでいるところを貴族に発見され、引き取られて娘として扱われることになった。
当然のように、貴族はサキに愛され、その能力で死んでしまうが、貴族の死後にサキが貴族の関係者を頼ったことで、国の上部の人間にサキの存在が知られることになり…

一方、人間を拷問にかけ、いたぶり殺すことを生業としていた主人公・ヴラドは、表向きに戦争が終わったことで職にあぶれていた。
だがある日、かつての仕事仲間・エレナに、仕事があると呼び出され、少女・サキと出会うことになる。
サキの、「自分を愛する心を知りたい」「人を嫌うことを知りたい」という願いを受け、主人公はサキを拷問することになる。


puncTure大変わかりやすく言うと「不老不死の少女を拷問して人間嫌いになってもらうと人類は永遠の命が手に入るので、めいっぱい人間を嫌ってもらおう!」というお話です。身も蓋もない。
ヒロインのサキは、先述した通り、不老不死。なのでモツがもろっと出ようが脳みそぼーんしようが、死ぬことはなく、再生します。

というわけで、この作品、本当に救いがなく、グロテスク一辺倒な内容です。
とても人を選ぶゲームですが、逆に言うと、そのテの趣味の方々には、当時大歓迎されたわけですが。
でもそういう性癖がないとほんと遊んじゃダメなゲームだ…

puncTureこちらが元仕事仲間のエレナちゃん。貴重な眼鏡っ子なのですが、特にこのコのイベントなどはないです。残念(おまけコーナーにえっち絵は存在します)
主人公に、サキを拷問するという仕事を紹介したほか、主人公の仕事を手伝うために、日替わりでいろいろな道具を持ってきてくれます。

これらの道具を使ってサキを拷問するわけですが…
ところが、ヒロイン・サキは博愛精神まんさいで、なおかつ子犬のように、拷問をしてくる主人公にも懐くというかわいさまんさいっぷり。

puncTureいままでずっと一人だったから、と、そんな主人公でもお話するのが楽しいのだと言います。
ただしそんなサキの愛を受け入れてしまうと…言うまでもありませんね。

ゲーム中の選択肢により、エンディングが分岐するのですが、エンディングはほぼバッドエンドのみみたいなものです。
その中のバッドエンドのひとつが、トゥルーエンド扱い…みたいな。
ストーリー紹介だけを見ると、結構壮大な話っぽく見えますが、実際はサキのいる貴族の屋敷のなかのみで完結する小規模なものです。
ちょっと惜しかったなあ。

◆評価。
正直厳しめになってしまっているのは否めませんが、一部手抜きの印象がどうしてもぬぐえませんでした。
なにより、一見壮大そうなバックストーリーがある反面、トゥルーエンドで主人公が不死になる、程度しか表れずに終了してしまったので、やや物足りないまま終わってしまったのは残念です。

上記した手抜き部分ですが、基本的にこういうゲームって同じコマンドを複数回選択=同じ拷問を複数回行うこともどうしても生まれてくるんですが、その拷問が、テキストが使いまわしなんですよ。
2回目以降が、前回とCGが同じでテキストも簡素、なのは全然かまわなかったんですが…やや展開は違うものの、途中から同じ展開になり、テキストもまるっきり同じなので、これをクリックで読まされるならば、いっそ簡素に終わってくれたほうが楽に終わらせられていいなあというのもあります。
テキスト使いまわしの件さえなければ、悲壮なサキのせりふも、主人公の非情さが生み出す展開も、どれも素敵なので、本当もったいなかったです。
あ、あとちょっとデバッグが甘かったのか、スクリプトの記述ミスから生まれる進行不可になるバグが出てしまっていたのも残念です。

シチュエーションとしては、一般的な拷問(吊ったり浣腸したり)と、ファンタジーならではの触手姦など。
絵はかなり凄惨です。内臓が出ているものなども多いです。
ここまでグロテスクなシチュエーションをやってくれるエロゲーはなかなかないので、本当にありがたいです。
イベントシーンではサキのせりふって大半悲鳴なんですが、その悲鳴も、ギャグになったりせず、しっかり悲鳴らしい悲鳴だったのもよかったですね。
ただ、全体的に絵のデッサン狂いと、あと塗りが全体的に甘いような気がするのが気になります。

あと好みの問題も大きい部分なんですが、乳首と局部の塗りが、赤ピンク!超赤い!ってくらい色が濃くて、なんか妙に浮いてたんですよね。
あ、ちなみに、古いゲームなのもあり、結構修正はヌルめです。今のDL販売サイトだと、内臓や汚物へのモザイクは必須になってしまったんですが、これは修正されてないです。今だとここまで悲壮なシナリオで、なおかつグロテスクなCGばかりのゲームは、審査で弾かれてしまうと思います。
あと局部のモザイクも薄め。まさかおまたのおまめさんが無修正の絵があるなんて思わなかったよね。もっとも赤ピンクなので萌えないんだけどさ…(おまめが巨大化してるシチュなので、審査の人が見逃したのかもしれないです)

エロゲー業界で働いたこともあるプロが手掛けたゲームということで、やや評価は厳しめなんですけど、それでも、少女を延々と拷問する、というような内容のゲームは、確かに他に類を見ないため、その手のジャンル(リョナ・グロ)が好きならばやってもいいと思います。
実際、拷問SLGとしてはよくできてるんだよなあ…

OPで「鞭を振るう」or「いやその前に~」→「いや」→バッドエンド
サキに拷問し、サキの料理を食べない→トゥルーエンド(スタッフロール付き)
サキに拷問し、サキの料理を食べる、エレナからサキを庇うなどの行動をする→バッドエンド
サキに拷問せず、サキの料理を食べる、エレナからサキを庇うなどの行動をする→バッドエンド(スタッフロール付き)

エレナからの質問などの選択肢は意味があるのかないのか…いろいろ試したけど分岐はこれくらいでした。

puncTureバッドエンドの一つ、「永遠の命は怖い」というエレナに殺されエンド。
ある意味エレナちゃんルートと言っても過言ではないかもしれません。殺害は実質えっちみたいなものですからね(それは特殊性癖です)

ところで、サキちゃんを保護した貴族のひと、紳士でいい人みたいな言われようだったんですが、なんで家の中に拷問部屋持ってたのかな…

DLsite

*画像はすべてDopamine Software「puncTure」より

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