【Win】婦警さんVX【アリスソフト】

【　婦警さんVX　】

配布フリー宣言対象ソフトのリストには入っていないのですが、「ランス-光をもとめて-」のおまけソフトだったため、配布フリー対象になると言う不思議なゲーム。
ただしこれは、パソコン通信時代の「ゆきちねっと」で配布されていたバージョンを、セーブなどができるよう改造したものらしいです。

もともとは未完成のまま、「いずれこんなゲームを低価格で出したい」、という形でランスに収録されたものに、あとから絵を順次追加して、おまけとしてのバージョンを上げていったらしく、シーンによって絵の解像度が違っていたり、仮の曲として別のゲームの曲が使われていたり、挙句の果てに書きかけの絵が収録されているというなんとも不可思議なゲームです。
また、バージョンによっては、テキストのみで絵も入っていないものすらあるみたいですね…、というか絵が入ってないのが初期バージョンであり、通常バージョンと言えるのか？

続編に婦警さんDAがあります(アリスの館Ⅱに収録)

【婦警さんVX】
発売：アリスソフト
動作環境：PC9801/MSX2/PC88など(レビューに使用したのはWin版)
ジャンル：テキストAVG
同梱ソフト：ランス-光をもとめて-(初期バージョン)
発売日：1989年7月15日(初期バージョン)
定価：6800円(初期バージョン)
ゾーニング：18禁
*イラスト入りなどのバージョン違いの情報が少ないため初期版の情報です

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婦警さんである雪子と秋子。そしてその同僚・美恵たち。
ある日、巡回の途中にスピード違反を取り締まった雪子と秋子ですが、雪子が厳重原時男というその男のスピード違反の減点処理をしている最中に、厳重原は秋子を連れ去り…
そこには、「生意気な婦警はあずかった　警察に連絡するとどうなっても知らないぞ　快刀8801」というメモが残されていた…。
雪子は、秋子を探すため、厳重原を調べ、探すことになるのだが…

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基本的には、愛車・りょうちゃんに乗り、あちこちに移動しながら情報を集めていきます。
それと、りょうちゃんに積んでいるパソコンにも、犯罪者データベースが入力されているため、ここからヤツの情報を引き出すことも出来ます。
状況が変わったら、パソコンを使ってみてもいいですね。

ちなみに、りょうちゃんに戻るとセーブ・ロードができます。セーブスロットは1つで、ゲームを終了して再開するときには、OPで「再会した」をえらべばOPスキップになり、そこからロードを選ぶ形になります。
昔はよくあったタイプのロードの仕方ですが、ちょっと手間ですね。

タイトルもPC由来なだけあって、いろんなPCネタが盛り込まれていたりもします。
そもそも敵となる厳重原が「怪刀8801」と名乗っていますからね。さらには256がキリのいい数字、って言いだすファストフード屋の店員さんがいたり。
ちなみにこのパソコンショップには、セクハラな店員がいるのですが…、その彼が厳重原の友人であり、彼に関わる重要情報を知っています。
ただし、情報を引き出すためには、彼のセクハラに耐えねばなりません。くっくやしい。

基本的にコマンド総当たりで進むゲームなんですが、進行は、一度用事の済んだお店にももう一度向かったり、情報を引き出すには、別の場所に移動して時間をおいてから再度その相手のいる所に向かったりする必要があり、少しややこしいです。
ただし拠点となる場所がミニパトなので、即移動できるのであまり面倒には感じないかな？

それと、あまりエロ度は高くないです。
全裸の絵でも、微妙に隠れる位置に乳首がある、くらいに絶妙に隠されていて、ポッチがはっきり見える絵も1枚くらいですし、セクハラ(胸やおしりを触られる)なども着衣のままだったりして、エロ要素はお色気、程度のもの。
未遂や軽い絡みはあれど、性行為をしているシーンはありません。
…でもなんかやっぱり下着姿でも見れると嬉しいんだよにゃあｗ　うひひひ

200ライン8色や400ライン16色と、明らかに描かれた時期の違う絵が混ざっていたり、書きかけのCGが混ざっていたり、使われている仮曲のなかにランスⅡのものもあったりと、なかなか興味深いゲームでもあります。
上のCGが書きかけのまま収録されてしまったものです。当時は、単色で仮色を置き、そこにパターンディザ化した色を流し込む…という方法で絵を塗っていたのらしいのですが、その塗りかけの状態のままになっています。
そういう塗り方をしていたというのは、美恵の髪の色分けがわかりやすいですね。

しかし同僚がさらわれてるってのに、警察署内のんびりしてるなーｗ

◆さっくり攻略
基本的にはミニパト〔りょうちゃん〕を拠点にして移動などを行う、という前提で見てください。

個人的には、雪子のビジュアルがとても好みのため、ライトエロなシーンがすごく…フフ…って感じで嬉しかったです。
ミニパトのりょうちゃんのなかでハンドル握ってる姿もすごく好き。
エンディングのCGもめっちゃかわいいので是非エンディングを目指してみてください。

こんなゲームがあったんだー、って感じでサクッと遊んでみてもいいと思います。そんなに長くないし。
ちなみに、タイトルの「VX」は、その時TADAさんが使っていたパソコンの型番からだそう。別の機種を使っていたら、別の名前になっていたと思う、との発言があります。
どうもPC98シリーズにPC-9801VXというのがあるから、それみたいですね。

どうでもいいことなのですが、令和になる瞬間に、平成元年のゲームをプレイしながら迎えたい！と思ってこのゲームを始めたのですが、令和になる30分前にクリアしてしまいました…あれ？ｗｗ

◆スタッフ
バクテリア88：TADA＆WAO＆YUKIMI

DLは、アリスソフトアーカイブスでも、各機種の「ランス-光をもとめて-」をDLすれば、同梱されているとは思いますが、こちらで配布されているものはWindowsでは動きません(*アリスの初期ゲームは、エミュレーターで動かすのも難しいのです…)
Windows版はこちらのTAKEDA, toshiya’s HOME PAGEさんからDLすることができます(コンテンツの「廃墟」にあります)

＊画像はすべてアリスソフト「婦警さんVX」より

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