【FC】サンリオカーニバル【サイトロン・アンド・アート】

【 サンリオカーニバル 】

1990年秋に、ファミコン向けに発売された落ちものパズルゲーム。
ピースを3つ以上並べて消すというパズルにサンリオキャラをくっつけただけ、という、サンリオである必要性も感じない…と言うことで評価はいまひとつではあるのですが、パズル部分はさほどの目新しさはないものの、対戦などもそれなりに熱く、楽しめるものでした。

それと、FCというハードにしては、かなりグラフィックを頑張っている印象があります。
黒背景にタイトルロゴが表示される…と言ったタイトルのゲームが多かった時代に、全画面をCGで彩っているのは斬新です。しかもキャラがふよふよ浮遊していてかわいいんだこれが。

何を隠そう、私がFCと一緒に買ってもらった初めてのテレビゲームがこれでした。懐かしい。

【サンリオカーニバル】
発売:キャラクターソフト/サイトロン・アンド・アート
ジャンル:落ちものアクションパズル(対戦あり)
ハード:ファミリーコンピュータ
発売日:1990年11月22日
レーティング:全年齢
定価:3980円


コースは4種類。
準に説明をしていきますと…
「にゅうもんコース」は、大きいピースで遊びやすい、エンドレスの練習モード。
「めざせハイスコア」はやっぱりエンドレスでハイスコアを目指すモード。
「ステージをクリア」は「〇〇〇点取る」「ダブル(同時消し)を〇回以上」などの設問をクリアしてくモード。
「ふたりであそぼう」は、一定ライン(消した数)を先に取ると1点、3点先取の対戦ゲームになります。

「入門コース」はこんな感じ。
右下に消した回数がカウントされているだけで、レベルアップなどもなく、時間経過でも落下スピードなども上がらないという、本当に練習のためのモードですね。
やや物足りない気もしますが、ピースが大きい=画面の使えるスペースが狭い、ということですから、落下スピードが上がったら、下手したら別のモードよりも難易度が上がったかもしれません。
ってかマジでピースでけえええ!!! でも画面綺麗ーー!! でもキティちゃんの鼻が黄色じゃないのがちょっと気になりますがその程度です。あとこのモードはたぁ坊がおらず、上のスクリーンショットの画面に出ている4キャラのみのピースになります。

ゲームルールは、タテ・ヨコ・ナナメにピースを3つ以上ならべると消えるという、良くも悪くもシンプルなルールです。
また、2つくっついて現れるピースは、ちぎることが出来ず、引っかかった側のピースを消すことで、もう片方のピースが落ちます。少し厄介ではありますが、これを利用して連鎖なども行えますのでアリかな。

しかしなぜかこの「入門コース」はキャラクターの顔がイチゴに変化しつつ消えていきます。なぜイチゴ…。
一定ラインを消していくごとに、ネクストの下にキャラクターの顔が並びますが、5キャラ登場するこのゲームなのに、キャラの顔は4つまでしか並ばず… その結果、キティちゃんがハブられています…

「入門コース」以外の各モードを選んだあとはこんな感じで、「ブロックの種類」と「BGM」を選んでからゲームスタートになります。
「ブロック」から「カラー」を選ぶことで、ピースをサンリオキャラではなく、特徴のない普通のブロックにすることも出来ますが、それを選ぶと、ただでさえサンリオキャラである意味があまりない、というこのゲームが、完全に普通の落ちものゲームになってしまいますね…w
ただし、ここでセレクトできる曲はどれも名曲で、どれも耳に残ります。
それでいてゲームの邪魔にならないという、「ゲーム用BGM」として完成したものばかりで、当時から選ぶのは楽しかったですね。
ちなみにゲームをミスしたときの曲や、タイトル曲も、可愛くて好きです。

こちらは「めざせハイスコア」の画面。
ピースはだいぶ小さくなりましたが、相変わらず画面は綺麗です。あとたぁ坊が追加されているほか、イチゴもピースとして登場します。
なお、この画面サイズになると、ピースは、スウッ…と溶けるように消えていきます。イチゴになるのも謎だけどさ… 溶けるんだ…。
「ブロック」を「キティ」に設定している場合、連鎖などをすると、右のキティちゃんが「1れんさ」などとコメントをつけてくれます。
6種類と、ややピースの種類が多いため(参考例:ぷよぷよは基本5色)、レベルが上がり落下スピードがアップすると、結構混乱してきます。
あと壁際での回転が悪いという欠点があるため、落下スピードが上がった状態で壁際のピースを消そうとすると、ミスをしてしまい、詰みあがってしまうことにもなりかねない…ということも。
画面上部どこでも、1コでもピースがハミ出すとゲームオーバーです。

こちらは「ステージをクリア」を「ブロック」を「カラー」に設定して遊んだもの。
カラーブロックは見やすくはあるのですが、なんとも「普通のゲーム」になってしまった感じですね。
カラーブロックモードは、連鎖数などを評価してくれるキティちゃんはいませんが、右画面に一応連鎖などの時にメッセージが出ますし、右下に消したブロックの数がステータスとして表示されます。
「ステージをクリア」は、様々な条件が出されており、それをクリアするごとにご褒美イラストが見られるというものです。
ちなみにここでは、「20ライン(20回)消す」がステージ達成条件。他の条件には「ダブル(同時消し)を10回」などがあります。
ただしこのモードにはレベルが設定されており、一定ライン(回数)を消すごとにレベルアップして、ピースの落下スピードが上がるため、条件を達成するための難易度もじわじわと上がっていくのです。
ただ、このご褒美イラスト、実は全部見たことないんですよw
結構達成が大変な条件も多くて…。特に「5個以上で消す」って言うのが条件のステージがほんと難しい。かなり運が絡む…

どうでもいいいんですが、裏技?なのか、スタートボタンを押してゲームを止めた状態で、Aボタンを押すと、ゲームの背景色を変えられます。
さらにどうでもいいことなんですが、キャラクターの顔の線画などの黒い部分って、黒い線を引いているわけではなくて、黒で透過しているだけみたいなんですよね、画面上部で色が抜けてしまって、設定した背景色によっては、ちょっとコワい顔になってしまうことがありますw

それと今回は対戦相手がいないのと、コントローラーが1個しかないため撮影はできなかったのですが、対戦モードでは、相手のフィールドが画面上で線を一本隔てただけでほぼくっついているため、相手のフィールドのピースを巻き込んで消すことも可能です。
相手の連鎖の計画をめちゃめちゃにすることが出来るため、これがまた楽しいんですよw
ただ、「ブロック」を「キティ」にしていると、たまに相手側のピースにくっついて、本来落ちるはずのピースが宙ぶらりんになってしまう…という現象を確認しています。バグなのか仕様なのかはわかりませんが…何度かそれで負けたので、対戦は「カラー」でやるのをお勧めしますw

というわけで思い出補正もあるのですが、なかなか面白い落ちものゲーム・サンリオカーニバルでした。
いやーほんと今やってもグラフィックには驚きます。
中間色が多用されていたFCで、原色に近いような色をバリバリに使うというだけでも珍しいし、キャラが多いのにゲーム画面が鮮やかでごまかしを感じない。
ほんと頑張ってるよなあ。すごい!

駿河屋

*画像はすべてサイトロン・アンド・アート「サンリオカーニバル」より

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