一伊の祖母の経営するビリヤード場にたむろする5人。
主人公・大成と、悪友の十一・太郎・二志・玄。
ある日、玄が引っ張り込まれた賭けマージャンで勝利し、戦利品として勝手にアタッシュケースを持ちだしてきてしまう。
その大金を持ってきたことで、黒い車に乗ったコワーイオジサマたちに追われることになった5人は、一伊も巻き込み、ボロワゴンで南の島を目的地とした逃走劇を繰り広げることになる。
等身大の青年たちのセリフがとにかくイカした作品。
キャラクターの個性がしっかりしているため、実際にそんな会話しそうだよなーっていう雰囲気通りに喋ってくれます。
私のお気に入りは十一。こいつのちゃっかりした性格が好きです。
あと一伊も結構パニクって喋ってるところとかすごく楽しい奴でした。
一方でどう受け止めていいのかわからないのが玄でしたね、無口なのであまり印象に残らなかったのは残念。
ただ私のお気に入りのふたりと、二志、一回で名前読めます？
「じゅういち」「かずい」「にし」なんですけど、ゲーム内ではフリガナとか一切ないので、クリアするまで「じゅういち」は「といち」だと思ってました。
プレイ前にマニュアルは見たけど、プレイ前に見たものでは名前の印象っていちいち残らず、やっぱり実際にプレイしていく中で、愛着と共に印象付けられるものですし。
キャラクターの名付けの印象はイマイチかなーと言う感じでした。
ボイスのない作品でもありますし…
アフロの菊男。
彼も落とせますｗ(あれを落としたというのかどうかは疑問ですが)
ちょっと誰得感あるけど、このアフロ、いいキャラしてるのでまぁありなんじゃないかなぁ…
しかしコイツの真意もわからないのがいまいちスッキリしないです。
ストーリーは基本どのキャラ相手でも一本道で、攻略対象キャラが怪我をするシーンやHシーン、エンディングなど以外の部分は共通ルートになっています。
せめてもう少し違いがあればよかったのですが… 最後のコワイオジサマたちとの決戦シーンも全キャラルート共通で、既読スキップしていると全部読み飛ばせてしまうほど。
キャラごとに大きく異なるHシーンはともかく、エンディングもそのキャラなりの心の決着をつけた旨を語る、という感じの終わり方で、変化のある部分も大きくないし、ちょっと物足りなかったです。
というか全体的に、結構無理のあるシナリオだと感じました。別にコワイオジサマから逃げ切れるわけでもないのに、延々と海を目指す意味がいまいちわからなかったというか…、OPからして「南の海を目指そう！」っていうのは唐突さのあるものだったし。
あとあんまり長いストーリーでもないし、ボイスもないので、結構ボリューム不足に感じました。
特にキャラが個性的な分、ボイスがなかったのが惜しいですね…このセリフをボイス付きで聞きたかったなあっていうのがいっぱいあった。
このゲームにはデッドエンドもあるので注意。
選択肢を間違えてうっかり撃たれたりすると、ジ・エンド。
なお、デッドエンドの一つには、犯されシーンのあるものもあったりするので、積極的に選択肢を間違えましょう(？
っていうか普通にプレイしてたら、れいぽっぽされてデッドエンドでびっくりしたわ…
Hシーンの受け攻めは選択肢によって決まりますが、もちろん選択肢に「こっちが受け」「こっちは攻め」って書いてあるわけではないので、場合によっては受け攻めの解釈違いで地雷を踏むかもしれません。
まぁコンプリートしようと思ったらどちらも見ることになるのですが…
と、そう思ってみれば、アリスブルーのゲームには受け攻め両方選べるものばかりですね。1本で2度おいしい(？)
モザイクはなく、うまい具合の構図になっていたり、影の塗りつぶしで見えなくしたりしています。モザイクあるとがっかりするもんね…
ちなみにHシーンの曲があってないのがすごい気になります…AVGの探索シーン？って感じの曲が流れてます。
ムードはいまいち足りません… どうしてこんな曲になっちゃったんでしょうか…
あとHシーンちょっと短いかな…早漏ばっかりだよぉ…
こんな感じで遊び心があるゲームで、キャラの会話を楽しむ感じのゲームかなーと思いました。
難のある部分もいろいろ言ってはしまったのですが、キャラクターは素直に気に入りました。
低価格帯のゲームですし、サクッと遊んでみてもいいかもしれません。
ちなみに難易度は低めって聞いたので普通に頑張ったんですが、結構選択肢のミスについてがシビアで、Hシーンが発生せずにスタッフロールも出ないノーマルエンドにしか行けなかったので、「俺の下であがけ」と一緒になっている原画集(攻略情報アリ)を買ってなんとかしました。
何度もプレイしてストーリーの変化を楽しむAVGとかではないのだから、分岐は分かりやすくしてほしかったなあ。
◆スタッフ(敬称略)
監督：やすべ
企画・シナリオ：トム
原画・CG総括・CG：スズケン
背景・システムCG・印刷物：好緒
プログラム：やすべ
音楽・効果音：NEY(アリスソフト)
開発協力：アリスソフト
デバッグ：AliceBlue All Staff
スペシャルサンクス：ヨシタカ/オカムラ/MACKY/しらきんぐ/JUM/ひさと
制作：AliceBlue
駿河屋＊画像はすべてアリスブルー「楽園行」より
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